イラスト作成/akutaji→ストーリー追加/emiglia
女を捨てて、オンナを武器に、たった独りで生きてきた。
誰よりも強くたくましく、誰よりも妖艶に。
気付けば私の眼は年月を重ねる毎に切れ長になり、鋭い眼光を放つようになっていた。
これは、そう、世界の嫌な部分を嫌というほど目の当たりにしてきたから。
見たくない。
瞳を、見開いてなんか。
そう思っているうちに、私の眼はいつの間にかナイフで削いだように細く鋭くなっていった。
街のネオンが眩しいせいもあるかもしれない。
繁華街では今日も、私がターゲットにした獲物がうろついている。
眼をくらますような華美な光が神経を鈍らせないよう、私は一層眼を細め、ターゲットを見定める。
「おう、相変わらず人相悪いなぁお前は」
ふいに声をかけられ、視線を流すと腐れ縁の同業者の姿。
私は、もうまん丸く開くことすらできなくなった瞳で、彼を一瞥した。
「睨むなよ。怖ェなぁ」
そう言って苦笑いする彼もまた、ネオン街のハンター。
なぜ彼はそんなに無邪気な表情ができるのだろう。
私は、彼の事が少しだけ羨ましいような気がして、それが妙に悔しくて、無口でそっぽを向いた。
オリジナルイラスト/ akutaji
普段はリラクゼーション関係の仕事をしながら、福岡を拠点にイラストレーターとして活動中。 厚塗りからアニメ系まで、いろんなタイプの女の子を描きます!
ロゴやゆるーい二頭身キャラで漫画なども! 同人ゲームの仕事実績もあり。着色のみや線画のみの依頼等もお引き受けしております。
イラストレーターをお探しの方は是非お気軽にご相談ください。 Twitter @uteApnZaDxwEy28 ブログ akutaji.com
ストーリー追加/emiglia
Webライター、職業音楽家(ピアノ演奏音源作成、作編曲、他)
現在は主に「ココナラ」にて、ライティング系、音楽系の多数のスキルサービスを出品中です。
Twitter @emiglia_coco