イラスト作成/かんぱらつりぃ→ストーリー追加/凰凬鳳香
淡い草花が地を覆う美しい森。 妖精が住むという森は不思議な力で守られ、無邪気な子供しか立ち入ることが出来なかった。
「あ!出口だ!!」 淡い光を放つ妖精の傍らで少女は大きな声を上げた。
「ありがとう、妖精さん! はい、これあげる!!」 少女は小さな手で小さな袋の両端を掴み、袋の口元を広げている。
「出口まで案内してくれたお礼のクッキーだよ!」 お礼。 そう言われたからか、妖精は嬉しそうに袋の中を覗き込むように袋の上へと飛んでいく。
そして、袋の真上へで動きを止めた次の瞬間だった。 「妖精さんつーかまーえたっ!」 少女はクッキーが入っていると言っていた袋の端を勢いよく持ち上げ、袋の上で浮いていた妖精を捕まえてしまったのだった。
妖精は袋の中で酷く暴れる。
そんな妖精の様子を見て少女は笑う。
「すごく元気な子捕まえちゃった!この子ならきっと高く売れるよね?そしたらお母さんのお薬、たくさん買えるかも!!」 袋の中で淡い光を放つ妖精を見ながら少女、エインセルは無邪気に笑った。
そう、この少女エインセルは妖精売りを生業としている娘なのだ。
しかしエインセルに悪意は決してない。
大好きな人と生きていく為に大好きな綺麗なものを集めて、欲しいという大人達に売っているだけだった。
エインセルにとってはいけない事をしているという認識はなく、妖精を捕まえるゲームをしているという感覚に近いのだ。
商売と言うよりは遊び感覚のエインセル。 悪意のない悪行。 そんな彼女のように無邪気な故に恐ろしい子供には妖精達もなすすべがないのだった。
イラスト作成/かんぱらつりぃ
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ストーリー追加作成/ 凰凬鳳香
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